お孫さんの声で話す話し相手を作った理由と、その線引き
カイくんの声は、私自身が録音し使用を許可した声です。なぜ使ったのか、AIであること、家族の代わりにはならないことをどう示すかを書きます。
私は祖父母に育てられました。いま私は中国の深圳に住み、祖父母は南寧で暮らしています。会いに行ける回数は、思うほど多くありません。だから、電話で話す祖父母の声を聞くたびに、もっと話せたらいいのに、と思ってきました。
まごでんわを作るときに、いちばん迷ったのが声でした。この記事では、なぜ自分の声を使ったのか、そして、どこまでが AI で、どこからが家族なのかをどう示したかを書きます。
なぜ、孫の声なのか
祖父母にとって、電話で聞こえる声は、その人との関係そのものです。知らない声の AI が話しかけてきても、ふだんの電話とは感じ方が違います。
そこで、カイくんの声には、私自身が録音した声を使うことにしました。録音を提供し、使用を許可したのは私本人です。管理画面で、どの声を使うかを家族が設定します。
声は、許可されたものだけを使う
声は、本人が許可したものだけを使います。許可された声が設定されていないときは、アプリに入っている標準のシステムの声になります。その場合、アプリには「お孫さんの声」とは表示しません。
声の表示は、実際に設定された内容と一致させています。許可された声を使っているときだけ、「お孫さんの声」と書きます。そうでないときは、別の表示にします。ここを曖昧にしないことが、いちばん大切だと考えました。
カイくんは、私本人ではない
カイくんは、パソコンの中で動く AI のアシスタントです。私本人ではありませんし、私の代わりに近況を話したり、私の気持ちを作って伝えたりはしません。
声が私の声でも、中身はAIです。カイくんが覚えておくのは、ご家族が確認した情報だけです。おしゃべりで出た話は、まず候補として扱われます。ご本人に、そのことが分かるように伝えるのは、製品の大切な約束だと考えています。
家族の代わりにはならない
電話やビデオ通話で話すこと、顔を見ること、一緒に食事をすることは、カイくんにはできません。カイくんは、家族の連絡を補うためのものです。
そのため、家族が直接話す時間を減らす目的では作っていません。「カイくんに話すと、家族にも伝わる」という仕組みにもしていません。家族に何が伝わるのかは、次の記事で詳しく説明しています。
まだ確認していないこと
許可された声で、実際に電話がかかってくる場面は、まだ実機で十分に確認していません。日本語での会話の自然さも、これから調整していきます。カイくんの答え方はまだ調整中です。
はじめかた
日本版は準備中です。アプリのダウンロードは、まだご案内していません。ご家族が準備することは高齢の親の見守りに。まごでんわの準備と設定の流れにまとめています。家族に伝わる情報についてはご家族に何が見えて、何が見えないのかをご覧ください。ホームはまごでんわのホームです。